津村節子

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津村節子 白百合の崖 山川登美子・歌と恋 新潮文庫

百合の季節なので読みたくなって手に取った。与謝野晶子と共に与謝野鉄幹に歌を学んだ歌人、山川登美子の半生を描いた作品。伝記ではなく小説である。私にとって初めて読んだ津村節子作品で思い入れの深い1冊。この作品を読まなければ、津村節子にハマる事も...
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紅梅 津村節子 文藝春秋

すごく良かった。あまり良かったものだから、ちゃんと感想を書ける気がしない。それくらい良かった。私は20年来、作者のファンなのでファンの欲目が入ってしまいがちだけど、それを抜きにしても素晴らしい作品だと思う。 作者は作家である吉村昭氏の...
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遍路道 津村節子 講談社

やっぱり好きだなぁ。この作家さんの文章。なんかこう…品があって良い。品があるけど取りすました感じがしないのが、もっと良い。御主人である吉村昭氏を亡くしてから3年。正直なところ「もう、この人の新作を読むのは無理かもなぁ…」なんて思っていたけれ...
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土恋 津村節子 筑摩書房

う~む。微妙。作者の作品は大好きで、ことに「仕事に生きる地味な女」を書かせたら天下一品だと思っているけど、今回の作品については「年とって執筆するエネルギー無くなっちゃったの?」と思わざるを得なかった。作品の出来が悪い訳ではないのだけれど、絶...
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女の引き出し 津村節子 中公文庫

読みやすく、上品な文章で、気持ちの良いエッセイ集だった。創作の裏話などもあり、作者のファンとしては嬉しい1冊。読書録には、ほとんど書いていないけれど、津村節子も「マイ・コンプリート作家」の1人で、一時は猿のように読み耽ったものだ。このエッセ...
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絹扇 津村節子 岩波書店

仕事を持つ女シリーズ……と私が勝手に名付けている作者お得意のパターンの小説だった。福井県の絹織物に従事する女性の半生。そこそこ面白かった。同じ系列の作品で福井を舞台にした『炎の舞』や『はながたみ』に較べれば、いささかパンチが弱い気がしたけれ...
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菊日和 津村節子 講談社

ここのところ、本のアタリが良くなくて「手堅く面白いものを読みたい」と思って、この作品を手に取った。私は彼女の大ファンで著作は、ほぼコンプリートしているのだが、それでも近年の作品は手付かずのままにしてあったのだ。好きな作家さんの作品って、つい...
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千輪の花 津村節子 新潮文庫

「ひたむきに働く女性」を描かせたら津村節子の右に出る作家さんはいないかも? ……と思ってしまうほど、作者の「あったかい眼差し」が心に染みる作品である。ちなみに津村節子は私の「好きな女性作家ベスト10」に入る作家さん。 心中未遂の果てに...