川端裕人

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声のお仕事 川端裕人 文藝春秋

作者の作品を読むのは随分と久しぶり。ハマっていた時期があったのだけど、いつの間にか遠ざかっていた。現在、活躍している男性作家さんの中で子どもや若者を書かせたら、この人の右に出る人はいないと思う。特に「普通っぽいいい子」の描写が毎回素晴らしい...
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桜川ピクニック 川端裕人 文藝春秋

最近、育児をする男性のことを「イクメン」と言うらしい。そしてこの本はイクメン達が主人公の短編集だった。育児と言うと母親がメインだと思われがちだけれど、父親がメインで頑張っている家庭も少なくはない。そして、小説の世界にも育児とか子供を描くのが...
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せちやん 川端裕人 講談社

作者の得意とする少年の成長物語…ということで期待して手に取ってみたが、今回はどうにも戴けなかった。「せちやん」と呼ばれる男と、彼に影響を受けた3人の少年の物語。これまでは少年物でも「少年の日の思い出」だったのが、大人になるまでの人生を引っ張...
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みんな一緒にバギーに乗って 川端裕人 光文社

保育園で働く新人の男性保育士さんを中心として、保育園の内外で起こった出来事を連作で綴ったお仕事小説だった。登場人物の中心に男性の保育士さんを持ってきたことについては「面白い」と思ったけれど、それ以外はこれと言って取柄の無い作品だった。 ...
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今ここにいるぼくらは 川端裕人 集英社

非常に面白かった。少年の成長物語で時代とか雰囲気は全く違うが三浦哲郎『ユタとふしぎな仲間たち』を彷彿とさせる秀作。作者の作品を読むのは、これで3冊目なのだが、1人の作家さんを追いかけていて、3冊続けて面白いと感じるなど滅多にないことだ。お話...
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ふにゅう 川端裕人 新潮社

図書館で借りる時に「この題名の意味は何なのだろう?」と首を傾げつつ手にとった。題名の『ふにゅう』とは母乳(ぼにゅう)の反対を意味する造語である。子育てをする主人公の男性が「ふにゅうがあったら良いのに…」と思ったところからの題名。中身を読んで...
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川の名前 川端裕人 ハヤカワ文庫

2006年の夏は、まだ始まってもいないのに「この夏、最高の小説だねぇ」と言える作品に出会ってしまった。個人的に夏が大好きだ。そして夏は『スタンド・バイ・ミー』的な少年が成長する物語を読むことに決めているのだけど、この作品は最高だった。自分自...