小川洋子

小川洋子

口笛の上手な白雪姫 小川洋子 幻冬舎

8つの短編小説からなる短編集。なんだかんだ言って小川洋子の信者なので、小川洋子の新刊は取り合う読む事にしている。『妊娠カレンダー』以降、ずっと追いかけている作家さんではあるけれど『博士の愛した数式』でブレイクしてからは「きれいなジャイアン」...
小川洋子

不時着する流星たち 小川洋子 角川書店

エリザベス・テイラーや牧野富太郎等、実在した人物をモチーフにして書かれた短編集。伝記ではなく、あくまで「実在した人物にヒントを得た」と言うだけで「大人のための童話集」と言う感じ。小川洋子が自分の好きな物を集めて「自分の為の好きなものファンブ...
小川洋子

琥珀のまたたき 小川洋子 講談社

最近、小川洋子は調子が上がってきている気がする。圧倒的な小川洋子ワールドを堪能させてもらった。『博士の愛した数式』のようなハートフル路線が好きな人は止めておいた方が良い。小川洋子の残酷さが発揮された「優しくない世界」だった。どちらかと言うと...
小川洋子

ことり 小川洋子 朝日新聞出版

「これだよ、これ! 私が読みたかった小川洋子はこれ!」と叫びたくなるような作品だった。久しぶりの長編小説。出版された事さえ知らなかったのだけど、2年も前に出た作品だった。 作品の前半は高機能自閉症っぽい兄と、これまたいささか発達障害気...
小川洋子

いつも彼らはどこかに 小川洋子 新潮社

前回読んだ『最果てアーケード』の時も思ったのだけど、私の好きな小川洋子が戻ってきている。もはや完全復活と思っちゃってもいいのかも知れない。今回も、優しさに包まれた風を装いつつ、歪で意地悪な話を展開してくれていて満足させていただいた。 ...
小川洋子

最果てアーケード 小川洋子 講談社

とある架空の商店街を舞台にして連作短編集。名作といわれる『博士の愛した数式』以降ずっと抱いてきた「コレジャナイ感」を払拭してくれる作品だった。私の好きな意地悪な小川洋子が帰ってきた。これは素晴らしい。誰得って、そりゃぁ、もう私得。 小...
小川洋子

とにかく散歩いたしましょう 小川洋子 毎日新聞社

毎日新聞に掲載されていたエッセイをまとめたエッセイ集。新聞に掲載していただけあって、爽やかで読み易い内容になっている。 作者自身が日常生活で感じたこと、愛犬のこと、そして取材や小説を書くに至る話。色々な話題が詰め込まれていて、軽い読み...
小川洋子

カラーひよことコーヒー豆 小川洋子 小学館

この作品は女性誌に掲載されたエッセイをまとめた単行本。ここのところ、ちょっと疲れ気味だったのでサラリと読めて心地良い読み物が読みたくて図書館で借りてみたのだけれど、これは大当だった。作者は私よりも上の世代の人なのだけど「古すぎない昭和」の匂...
小川洋子

人質の朗読会 小川洋子 中央公論新社

異国でテロリストに誘拐された日本人8人が拘束中、慰みにおこなった朗読会の記録……という形の連作短編集。人質達は救出作戦が失敗して全員爆死しているという前提なので、それぞれの物語は遺書とも遺作ともいえるので、さぞや、おどろおどろしい話かと思い...
小川洋子

夜明けの縁をさ迷う人々 小川洋子 角川書店

ちょっと不思議な話ばかりが9つ収録された短編集。私の知っている「あの」小川洋子が帰ってきた! ここのところ、ずっと良い人路線の話ばかりで辟易していたのだけど、小川洋子の真骨頂は「密やかな悪意」にあると思う。芥川賞を受賞した『妊娠カレンダー』...
小川洋子

ミーナの行進 小川洋子 中央公論新社

久しぶりの小川洋子。最近はガッカリさせられる事が多くて敬遠していたのだけど、ふと読みたくなって手に取ってみた。ものすごく少女漫画チックな舞台設定で、読み始めは物凄くドキドキさせられた。岡山で生まれ育った少女が、とある事情から兵庫県の芦屋市に...
小川洋子

猫を抱いて象と泳ぐ 小川洋子 文藝春秋

大ヒットした『博士の愛した数式』以来の名作との評判で、小川洋子好きとしては読まない訳にはいかないでしょう……と、遅ればせながら読んでみた。悪くは無いと思う。そこそこ面白いとも思う。でも「ガツン」と心に響いてこなかった。たぶん、この作品を書い...
小川洋子

犬のしっぽを撫でながら 小川洋子 集英社

作者の書いた小説はかなり好きなので、エッセイ集も面白かろう……と期待して手に取ったのだが、ちっとも面白くなかった。作家といっても得て増えてがあるのだろう。作者は自身の頭の中にある妄想世界を表現するのが得意であって、日常生活云々を綴っていくに...
小川洋子

博士の愛した数式 小川洋子 新潮社

巷では大絶賛されているようだが、なるほど評判通りの面白さだった。交通事故の後遺症で80分しか記憶が続かない数学博士の老人と、シングルマザーの家政婦と、その息子の奇妙だが優しくも美しい日々が描かれていた。言葉の使い方が抜群に美しくて、数学を天...
小川洋子

まぶた 小川洋子 新潮社

そこそこ面白く、サクサクと楽しめたが、しかし心に残るかと言えばそうでもない短編ばかりを取り揃えた1冊……という印象の作品だった。だが「面白くなかった」かと言えば、そういう訳ではないのだ。心に刻み付けられるような類のものだけが名作かと言えば、...
小川洋子

貴婦人Aの蘇生 小川洋子 朝日新聞社

重苦しい純文学を続けて読むと、胸が一杯で違ったものが読みたいと思うことがある。いくら美味でもフランス料理や会席料理を毎日は食べられないように、どんなに素晴らしい小説だって、似たようなノリが続けば飽きがくる。この作品は「純文学おなか一杯」の時...